問診 |
問診によって本症の管理方針が判断されます。心臓弁膜症の臨床経験量が大変重要になります。 |
身体所見 |
聴診で心雑音を鑑別することが診断のきっかけです。聴診のスキルは、心臓弁膜症の臨床経験量が大変重要です。心不全を疑う所見がないか評価します。 |
心電図 |
脈不整、心肥大、心筋虚血などを疑う所見がないか評価します。 |
心エコー |
本症の診断と管理には、心エコーが最も重要な役割をはたします。心拡大、心肥大、心臓の動きの異常、心臓の弁の異常、等から鑑別診断します。大動脈弁の異常を的確に評価することが、他疾患との鑑別および本症の管理方針を判断するうえで特に重要です。
正常の大動脈弁(左図)では、心臓から血液が拍出される時には弁は全開して開きます。大動脈弁狭窄症(右図)では、弁が肥厚して硬くなり、開放が不良になります
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血液検査 |
冠動脈疾患のリスク因子(脂質異常、糖尿病)、腎機能、肝機能、貧血、心不全マーカー、等を判断材料にします。 |
ホルター心電図 |
心筋虚血を疑う心電図所見がないか、脈不整の有無や重症度の評価を行います。 |
負荷心エコー |
症状のない場合で、管理方針を決めるために行います。運動時に症状出ないか、運動時の血行動態の変化を評価します。 |