夙川の内科、心臓と血管専門のクリニック | サルース苦楽園クリニック内科/循環器内科

腎臓の働き

身体の老廃物（BUN、クレアチニン、尿酸など）の尿としての排出
体内の水分や電解質の調整
血圧を上げるホルモン（レニン）の分泌：血圧低下などで腎臓血流量が減ると、レニンが分泌されます。レニンは血管収縮作用のあるアンジオテンシンIIの生成に関わることで血圧を上昇させます。
赤血球の産生を促進するホルモン（エリスロポエチン）の分泌
ビタミンDの活性化：食物から摂取されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに変化します。活性化されたビタミンDは、腸からのカルシウム吸収を促進し、その結果、骨の丈夫さが維持されます。

何らかの原因によって腎臓の機能低下が３ヶ月以上続く場合をいいます。
腎臓の機能低下は、次のいずれか、または両方みられる場合と定義されます。
1. 蛋白尿(微量アルブミン尿を含む)などの尿異常、画像診断や血液検査、病理所見で腎障害が明らか
2. 糸球体濾過量(GFR：１分間に)が60mL/分/1.73㎡未満

内科を受診して、血液検査による腎機能（GFR）の再評価と尿検査による尿蛋白評価をおすすめします。
GFRによる慢性腎臓病ステージ分類
- G1正常：GFR 90 (ml/分/1.73m2)以上
- G2正常または軽度低下：GFR 60-89
- G3a軽度から中等度低下：GFR 45-59
- G3b中等度から高度低下：GFR 30-44
- G4高度低下：GFR 15-29
- G5末期腎不全：GFR ＜15
腎臓の機能低下と心臓病の発症とは、お互いに関連します（心腎連関）。腎臓の機能低下を指摘されれば、循環器内科を受診して、心機能の評価を受けることをおすすめします。
尿検査、eGFR、および原疾患に基づき、腎臓専門医の受診が望ましい場合は、腎臓専門医の受診をおすすめします。
慢性腎臓病の治療の基本は、生活習慣の修正（食塩制限、適正体重の維持、禁煙、重症度に応じた蛋白摂取量の適正化）が基本です。
高血圧は慢性腎臓病をさらに悪化させるため、限界な血圧管理が重要です。生活習慣の修正だけで血圧管理困難な場合は、薬物治療を行います。状況に応じて、適切な薬剤選択と、血液検査による慎重なフォローが必要です。

院長	穂積健之
標榜科目	内科　循環器内科
所属・資格	日本内科学会　　総合内科専門医日本循環器学会　　循環器専門医・フェロー（FJCS）日本心臓病学会　　心臓病上級臨床医（FJCC）米国心臓病学会　　フェロー（FACC）日本超音波医学会　　超音波専門医・超音波指導医日本心エコー図学会　　心エコー図専門医日本抗加齢医学会　　専門医
住所	兵庫県西宮市南越木岩町11-10 TH医療ビル苦楽園　3階
電話	0798-73-3603（電話予約可）