Q:下肢のむくみは、心臓に問題があるサインでしょうか?
「夕方になると足がむくむ」「靴下の跡がなかなか消えない」といった下肢のむくみは、多くの方が経験される症状です。しかし、下肢のむくみは、心臓病の重要なサインの一つでもあります。心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を担っていますが、その機能が低下すると、血液を十分に送り出せなくなり、全身を循環する血液量に滞りが生じます。特に下半身では、重力の影響も加わり、血管内の水分が血管外にしみ出しやすくなります。これが、足や足首、ふくらはぎなどのむくみとして現れます。
むくみを引き起こす心臓の病気には、以下のようなものがあります。
- 心不全:最も代表的な原因の一つです。心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなることで、体内の水分が貯留しやすくなり、下肢のむくみとして現れます。進行すると、肺にも水分が溜まり、息切れの原因にもなります。
- 冠動脈疾患(虚血性心疾患)(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、心筋症、不整脈:これら心臓の病気によって心不全をきたしている場合もあります。
一方、下肢のむくみは、心臓病はじめ、腎臓病や肝臓病、甲状腺機能低下症、薬剤の副作用、長時間の立ち仕事など、さまざまな原因でも起こります。しかし、もし以下のようなむくみを感じるようであれば、循環器内科を受診されることを強くお勧めします。
- 両足がむくむ(片足だけのむくみは、下肢静脈血栓の可能性もあります)
- むくみがなかなか改善しない
- むくみとともに息切れ、動悸、胸の痛み、体重増加などの症状がある
- むくんだ部分を指で押すと、へこみがしばらく残る
Q:循環器内科では、下肢のむくみ関してどのような検査がされるでしょうか?
当院では、循環器専門医による詳しい問診に加え、以下のような検査を行い、息切れの原因を詳しく調べます。
- 心電図:心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や冠動脈疾患の兆候がないかを確認します。
- 心臓超音波検査(心エコー):心臓の動きや弁の状態、心臓の壁の厚さなどを詳しく評価します。
- 血液検査:心臓のストレスマーカー、心筋のダメージを示す酵素、貧血、甲状腺機能、肝機能、腎機能などを調べます。
- ホルター心電図検査:24時間心電図を記録することで、不整脈の出現状況や心臓への血液循環障害について評価します。
これらの検査を通してむくみの原因を詳しく調べ、各人に最適な診断と治療方針をご提案いたします。
むくみは、体からの大切なサインです。むくみが気になる方は、どうぞ当クリニックにご相談ください。循環器専門医として、皆様の健康をサポートさせていただきます。